乾漆の造形 皮膜と身体 -漆芸と彫刻のインターセクション-

漆器に用いられる「漆」は、塗料や接着剤として機能し、木地等を支持体にして「表面の皮膜」を形成しています。そのため、液体である漆が「形態としての身体」を獲得するためには、他の素材を拠り所にする必要があります。本展のテーマである「乾漆」とは、漆で麻布を重ね固める立体造形技法です。よって、乾漆においては、繊維や土等の素材を介在させながらも、「皮膜」と「身体」の双方が、漆そのものによって形作られていると言えます。乾漆の技法や表現は、画一的なものにとどまらず、現代においても多様な拡がりを見せています。
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本展は、漆を用いた作品制作や教育研究に取り組む国内15大学の教員、助手、在学生、卒業修了生の乾漆作品を一堂に集めたものになります。「工芸」と「彫刻」という異なる専門分野を横断し、それぞれの文脈を背景にした作家の乾漆作品を同時に鑑賞できる点も、特色の一つです。多様な作家による試みを通じて、今日における乾漆造形の可能性を改めて考える契機となれば幸いです。
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【会期中のイベント】
講演会「工芸史から見た現代作家の表現としての漆の可能性」日時:3月16日(日) 11:00~12:30
場所:つくば美術館2階 講座室
講師:外舘和子(多摩美術大学リベラルアーツセンター教授)
参加募集フォーム:https://forms.office.com/r/vyjuypdhNa
お問い合わせ:筑波大学芸術系 川島史也 kawashima.fumiya.gu@u.tsukuba.ac.jp
イベント詳細
イベント名 | 乾漆の造形 皮膜と身体 -漆芸と彫刻のインターセクション- |
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日程 | - |
開催場所 | 茨城県つくば美術館 |
住所 | 305-0031 茨城県つくば市吾妻2丁目8 https://maps.app.goo.gl/f5L2DbpLP1BDnWgT7 |
開園時間 | 午前9時30分-午後5時 ✳︎最終日は14:00まで (入場は閉場時間の30分前まで) |
休館日 | 月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌日休館) |
入場料 | 無料 |
URL | https://www.tsukuba.museum.ibk.ed.jp/gallery.html |