Architectural Pilgrimage / 建築の巡礼

Remembrance of the land / Auras of the place / Records of the city
本作品はかつて会場隣の空地に存在した国家公務員宿舎の土地を撮影したものです。 撮影は2018年から2023年にかけて行われました。
筑波研究学園都市という近代的都市計画の一環として都市の中心部に建設された国家公務員宿舎建築が、約50年の時を経て2023年に解体されました。 果たしてこの計画された場所は数十年の時を経て、都市や市民にとってどのような存在となっていたでしょうか。そしてそれは設計者の意図に沿うものであったのでしょうか。
長期に渡り同じ土地を見ていると、そこには動植物や人間、建築を含めて一つのエコロジーやサイクルがあることに気付かされます。この土地のエコロジーは都市の中でも一つの循環的要素となり、同時にそれ自体で一つの世界を形成しているようにも見えます。そしてそれらの事象は設計者や居住者の意図とは別に成立したもののように思われます。
本展はこの場における一時の出来事であり、消えていった場所、ものに対する鎮魂・供養のような行為です。
そして本展が現在は空地となっている、かつて一つの大きな循環系を持っていた土地について改めて体感し、再考する機会となれば幸いです。
松崎 章馬
茨城県つくば市出身
上智大学外国語学部卒業後、横浜国立大学大学院都市イノベーション学府修了(映像研究)
写真や映像を主なメディアとして作品を制作中
現在、東京都内とつくば市を拠点として撮影や展示などの活動を行う
都市や建築、ランドスケープなどが現在の主な関心領域
イベント詳細
イベント名 | Architectural Pilgrimage / 建築の巡礼 |
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日程 | - |
開催場所 | 茨城県つくば美術館 |
住所 | 〒305-003 茨城県つくば市吾妻2-8 https://maps.app.goo.gl/ypT5axnrMHf8hYMC6 |
開園時間 | 9:30 〜 17:00 最終日は15:00まで |
休館日 | なし |
入場料 | 無料 |
URL | http://www.tsukuba.museum.ibk.ed.jp/ |