石塚隆則 野外彫刻展覧会 河童解放区 KAPPA ASYL

河童解放区 ― KAPPA ASYL
―河童―
水辺や川にすむ妖怪として恐れられ水の事故や災いをいましめる存在でありながらどこかとぼけた姿で人々に親しまれてきた。
怖いようで親しみやすい。河童は人と自然の境界に生まれた想像のカタチなのかもしれない。
ここからほど近い牛久沼のほとりに暮らした画家・小川芋銭は、生涯にわたり河童を描きつづけた。
彼にとって河童は妖怪ではなく、人と自然、現実と幻想の境界にひそむ「気配」であった。
いま、彼らを解き放て!
会場は茨城県つくば市にある野外プール
夏には歓声で満ちるこの場所も冬には忘れられた空白となる。
忘れられた水の住人たちが、ここに集い、すみつき、語り出す。
いま再び、声を取り戻す。
今展は等身大でその姿をカタチづくりながら河童の存在を探ろうとする試みである。
だが、それはもはやオブジェではない。
これは宣言であり、奪還であり、解放なのだ。
ASYL( 独:アジール) 庇護所、避難所、聖域。
ここは、河童のための解放区である。
同時に、わたしたち自身のための解放区でもある。
境界を越えた存在たちを拒むのではなく迎え入れる場所として。
そして立ち止まり問う。
河童とは何なのか?
なぜ、いまなおその姿に魅せられるのか。
その答えを探すために
河童解放区に足を踏み入れよ。
いまこそ、その境界を越えよ。
ーTakanori Ishizukaー

ART PARK Tsukuba は、つくば市二の宮公園を起点とする、公園というパブリックな場でのアートのかたちを探るプロジェクトとして2023年にスタートしました。第二回となる今回は、彫刻家 石塚隆則(いしづかたかのり)による野外彫刻展「河童解放区」として、夏季以外は使用されていない、二の宮公園の屋外プールを舞台に開催いたします。
 石塚氏は目に見えないけれど、たしかに存在する気配や出来事(モノ/コト)を、動物キャラクターなどにおきかえて彫刻や絵画で表現します。牛久沼や利根川のほとりで、水に遊ぶ河童の姿を生涯描いた日本画家 小川芋銭への敬意とともに展開される、季節外れの屋外プールでくつろぐ河童たちの豊かな表情。この機会にたくさんの方に覗きに来て頂けたら幸いです。
石塚隆則 Takanori Ishizuka
https://www.instagram.com/takanori.ishizuka
1970 年 神奈川県生まれ
主な個展
2023「上矢谷どうぶつ記」YY ARTS、東京2022「光射す公園」NAZUKARI  WAREHOUSE,千葉、流山
2021「Discovery ”Hide And Seek Kakurenbo”石塚隆則個展、ふわりの森、千葉、成田
2022「Where are we from? Where are we now? Where are we going?」 – ショウウィンドウ、ニュウマン   新宿、東京
2018「飛天」ROPPONGI HILLS A/D GALLERY 東京
2017「ねむりと死」un petit GARAGE、東京
2015「けものアパートメント」、ヨコハマアパートメント、横浜
2014「totem」展、nca | nichido contemporary art、東京
2011[石塚隆則展]、TRAUMARIS、 東京
2010「夫婦岩」展、hpgrp Window Gallery、 東京
2009「霊獣」展、nca | nichido contemporary art、 東京
2006「毳モノ~ケモノ」、DISCO、 横浜
2005「タベルちゃん」、リトルモアギャラリー、東京
    「 Wa☆ショイ!」、マキイマサル・ファインアーツ、東京
2004「 Landscape of White Lovers~恋人たちのいる風景」、ラフォーレ原宿BARROW GANG,東京
主なグループ展
2023「つげ義春流れ雲旅 出版記念展」ビリケンギャラリー、東京、日本
2022「マイ・ファースト・アート展」伊勢丹新宿アートギャラリー、東京、日本
    「 ひのはらアート 2022」ひのはらアーツキャンプ、東京、日本
    「 SMALL REBOOTS by ARTISTS JAPANESE COMTEMPORARY ART
     PHENOMENON of 20’ s」The Museum of Contemporary Art of Vojvodina、ノビサド、セルビア共和国
2021「Seasonal Cohabit」CADAN メンバーギャラリーX 伊勢丹新宿店メンズ館、東京、日本
    「 small.」nca | nichido contemporary art、東京、日本
2018「彫刻 | 絵画 ‒ Portraxt of an Invisible man( 見えない人間の肖像)」nca | nichido contemporary art、東 京、日本
2017「かけがわ茶エンナーレ2017」、静岡
2016「small study 」、galerie nichido Taipei、台湾
2014「進撃の巨人展」企画展、上野の森美術館、東京
    「 撤収!」展、ハンマーヘッドスタジオ新・港区、東京
2013「The 10th Busan International Video Art Festival」、釜山、韓国
     「 TRANS ARTS TOKYO 2013」、東京
    「 どくろ」、ビリケンギャラリー、東京
2012「Kawalabo!」、オルターナティブ スペース, 東京、八重洲
    「 怪物」ビリケンギャラリー、東京
2006「magical art life ‒ あるコレクターの世界」、トーキョーワンダーサイト渋谷
2005「大KATHY」展、リトルモアギャラリー、東京
2004「カフェ・イン・水戸2004」、水戸芸術館及び水戸私立博物館など
PUBLICATION
2008「THE POWER OF JAPANESE CONTEMPORARY ART」山口裕美 著
2007「Warriors of Contemporary Art」山口裕美 著
2006「MACPOWER」
2005 美術手帖「アクリリックス・ワールド」
COLLECTION
東京都現代美術館
笠間日動美術館
プライベートコレクション

桜の木の下 2020
ミックスメディア

アクリル/キャンバス

木彫



【会 期】2025年11月7日(金)- 11月30日(日)
【休 廊】月火水木 (金、土、日曜日、祝日のみ開催)
【時 間】12:00~17:00
【入 場】無料
【場 所】つくば市二の宮公園屋外プール(つくば市二の宮1丁目15)
     及び、gallery neo_/Senshu(つくば市千現1丁目23-4 101)
【主 催】ART PARK Tsukuba2025実行委員会
【企 画】gallery neo_/Senshu 
【助 成】つくば文化芸術振興財団

イベント詳細
| イベント名 | 石塚隆則 野外彫刻展覧会 河童解放区 KAPPA ASYL | 
|---|---|
| 日程 | - | 
| 開催場所 | 二の宮公園野外プール | 
| 住所 |    〒305-0051  茨城県つくば市二の宮1丁目15   https://maps.app.goo.gl/k9JA9Q6NrRgsZX4D8  | 
| 開園時間 | 12:00~17:00 | 
| 休館日 | 月火水木 (金土日、祝日のみ開催) | 
| 入場料 | 無料 | 
| URL | https://www.instagram.com/artparktsukuba/ |